ウェブにおける時の試練

「NoriCaリリース記念！夏のドライブで流したい曲5選！」で「名曲は色あせないのです」って何の気なしに書きましたが、時代を超えて受け継がれるってよくよく考えるとすごいことです。時代によって人々の価値観は変わりゆくものですが、それに左右されずに評価されるって本当にいいものである証でしょうね。音楽に関わらず、モノやサービスでもこれは言えるのではないでしょうか。「そういうことやりたいな〜」とは思います。

でも狙ってやるものでもないのかなとも思います。利用する人のことを考えたほんとにいいもの、いいサービスが、結果として風化せずに残っていくのかもしれないです。

そんなことを考えているさなか、この前、本を読んでいたときに、「そういえばWeb上の文章って、風化せずに残るとかなさそうだな」ってふと思ったんです。ほら本だと結構昔の名作が残っていくことが多いじゃないですか。本屋さんでも不朽の名作とかいってPOPが貼られてたり、出版社さん側から秋の名作フェアとかいって新しいカバーで発売されていたりもします。ネット上に上がる文章って、本と比べてしまうと、時代を超えて残るものって少ないのかなーと思うのです。みんな更新日とか気にするというのもあるし。どんどん新しい情報が流れて人々に消費されていって、古いものは目につかなくなっていく。

ほんとにいい文章やいい記事がちゃんと残っていってくれるのかなーというのは僕は不安です。新しいものの方が評価されやすい傾向があるけど、だからいいってわけでもないでしょう。リアルなものと役割の違い、Webはそういうものだという見方もあるでしょう。でもちょっともったいないかなーと思ってしまいます。日々Web上の記事とかブログとか読んでいて、これほんとにすごいなぁと思うものもたくさんあるので。

音楽の話にはなりますが、Web上の消費スピードに抗うような試みをされている方もいます。YOASOBIは、自身の楽曲の原作となった小説を集めた「 夜に駆ける YOASOBI小説集 」を刊行していました。発信する側やメディアが、いろんな形で、いいものはちゃんと残すという作業をすること、仕組みを作ることが大事なのかなと思います。

あ、僕のブログを後世に残したいとかそういうことではないですよ！笑 ないですけど、その場のアクセス稼ぎのためだけのようなことはしたくないかなとは思います。それはブログでもそうだし、お客様の案件に携わるときも同じです。本当にいいものをいいものとして伝える、そういうことをしていきたいですね。まぁ「そもそも本当にいいものとはなにか？」という話になってくるでしょうが、それはまたおいおい…

今日はちょっととりとめなくてすみません。

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